芸予諸島を拠点地として瀬戸内海の航路を支配し、勇名を馳せていた水軍は、船上で取りたての魚を刺身にしたり、焼いたり、炊き込んだりして食事を取っていました。
瀬戸内の新鮮な魚介類を中心に贅沢に豪快な鍋にした水軍鍋もそのひとつです。
(約4人分)
魚介類 | 鯛、車えび、いか、牡蠣、瀬戸貝 など |
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野菜 | しいたけ、春菊、白ねぎ、里芋 など |
こんにゃく | 適量 |
厚揚げ | 適量 |
出汁 | 1200cc |
酒 | 100cc |
田舎みそ | 適量 |
出汁昆布 | 適量 |
昔から祝い事には鯛。(メデタイ)
高級魚ですが、捨てるところ無く食べることができます。
名前は明石の方が有名ですが、きれいな海で餌が豊富な来島海峡の急潮にもまれ、身の締まった来島の鯛のほうが美味しいと今治の人は思っています。
通年おいしいですが、特に1~3月が旬。
ただ、麦わら鯛といって、産卵が終わった5月頃は味が落ちますが、そのときは白子がおいしくいただけます。
魚屋さんでは、色が鮮やかで指で押して弾力があり、目の澄んだものを選ぶのがポイント。
切り身は、表面がみずみずしく鮮明な色をしたものがよいでしょう。